麦茶の歴史
Q 麦茶の原料となる大麦は、いつごろ日本に来たんですか。
A 大麦と人類のかかわりは大変古く、今からおよそ1万3千年前に、イラン、イラク、チグリスユーフラテス、インダス川流域の古代文明発祥地で、栽培されていたことが知られています。日本には、縄文期の末期、今から2500年ほど前に、栽培植物として伝播し、広く全国にひろがったと考えられています。

麦湯店イラスト Q
日本で大麦が麦茶として飲まれるようになったのは、
いつごろからですか。
A わが国では、はやくから大麦を炒って飲料にする風習がありました。緑茶の普及するはるか以前で、戦国の武将たちも好んで愛飲していたと伝えられています。江戸時代末期になると、麦茶は、町人衆の気軽な飲み物、お茶がわりとして商品化され今でいう喫茶店のような「麦湯店」なるものが出て、大いに繁盛したようです。人びとは縁台に座って麦茶を楽しみ、話に花を咲かせたことでしょう。明治になってからも、上野・浅草・両国などの下町では、夕方から夜中まで「むぎゆ」と書いた行燈が通りに立ちならび庶民の憩いの場になっていました。以来、親から子へ、子から孫へと親しまれ、私たちの暮らしの中にしっかりと定着しました。